コンビニで今日が節分であることを思い出し恵方巻を買う。お弁当を作り、大学へ行く。
研究室が騒がしいため、図書館へ移動して森博嗣『魔剣天翔』を読む。
「そうよ。好きな人が教えてくれることって、もの凄くしっかり頭に入ってしまうものなの。一度聞いただけで絶対に忘れないわ。だから、もし、しっかりと覚えたいことがあったら、人でも本でも、その相手のことを好きになることね。」
「それは、どうして?」
「さあ……、どうしてかしら。きっと、全部の自分が一斉にそちらを向いている時だからじゃないかな」
「いつもは、全部の自分はあちこち向いているの?」
「うーん、寝ている人もいたりするかもね」
森博嗣『四季 春』で、紅子と図書館で出会った時の四季と其志雄とのやりとりを思い出す